22年度 問題1 消費者問題の歴史 (選択穴埋め)  その2

1.次の文章の[   ]の部分に入れるのに最も適切な語句を、下記の語群の中から選び、解答用紙の解答欄にその番号を記入(マーク)しなさい。

【語 群】

1.安全・衛生 2.食品衛生法 3.権利の尊重 4.出資法 5.サラ金
6.景品表示法 7.利息制限法 8.製造物責任法 9.無限連鎖講防止法
10.預託法 11.サリドマイド事件 12.訪問販売法 13.クレジット
14.利益の調整 15.森永ヒ素ミルク事件 16.介護保険法 17.貸金業法
18.マルチ商法 19.ねずみ講 20.販売方法、契約・解約

問題1 (前半部分)[ ア ]~[ キ ]

消費者問題の発生は、わが国の経済社会における変化とともにその中身を変化させてきている。高度経済成長を遂げた1960年代には、にせ牛缶事件や[ ア ] など不当表示や消費者危害が発生し、[ イ ] や薬事法などの個別法令の整備が進められた。高度経済成長期から低成長期へと移行していく1970年代後半には、販売組織に加入していく[ ウ ] による被害が社会問題となり、これに対し、1976年に[ エ ] が制定された。また、過剰な貸付、高金利、苛酷な取立てによる[ オ ] 被害が深刻化し、1983年には[ カ ] の制定、および[ キ ] の改正が行われた。

消費者問題や消費者行政の歴史上で最も重要な年代は1960年代です。
この消費者問題の歴史については定番の学習項目になっています。
「消費生活アドバイザー受験合格対策」 の第1章の「消費者問題と消費者行政の歴史」に時系列で上手にまとめられています。
(唯一の参考書 「消費生活アドバイザー受験合格対策」 https://soudantest.com/20101222/12.html を参照)

「1960年代には、にせ牛缶事件や[ ア ] など不当表示や消費者危害が発生し、[ イ ] や薬事法などの個別法令の整備が進められた。」とあるので、にせ牛缶事件→不当表示→[ イ ]、[ ア ]→消費者危害→薬事法、に対応しています。「にせ牛缶事件」は消費者問題の歴史では頻出です。消費者危害の事件は「11.サリドマイド事件」「15.森永ヒ素ミルク事件」の2つですが、前者は1962年、後者は1955年に発生しており、[ ア ] は「11.サリドマイド事件」となります。また、その事件に関係する法令として、にせ牛缶事件は「牛肉と表示された缶詰の中身が牛肉ではなく鯨の肉だった」という事件であり、この事件を契機に制定された[ イ ]は「6.景品表示法」となります。[ ア ]の事件の年を覚えておらず、さらに「11.サリドマイド事件」が何だったのか忘れてしまい、「15.森永ヒ素ミルク事件」かどうか迷った場合にも、「薬事法」につながっているところまで気が付けば、「15.森永ヒ素ミルク事件」ではないことが分かります。

1970年代後半には、販売組織に加入していく[ ウ ] による被害が社会問題となり、これに対し、1976年に[ エ ] が制定された。
販売組織に加入していく[ ウ ]は素直にマルチでいいと思いますので、[ ウ ] は「18.マルチ商法」が正解となります。そして、これをきっかけに制定された法律も素直に現行の特定商取引法の前身であり、[ エ ]は「12.訪問販売法」となります。

過剰な貸付、高金利、苛酷な取立てによる[ オ ] 被害が深刻化し、1983年には[ カ ] の制定、および[ キ ] の改正が行われた。
「過剰な貸付、高金利、苛酷な取立てによる[ オ ] 被害が深刻化」ですので素直に、[ オ ] は「5.サラ金」となります。そして、それに関係する法律を応えるのですが少し難しいかもしれません。[ カ ] が新たに制定されたものであり、[ キ ] は改正されたものです。間違うと共倒れになるかもしれません。サラ金関連の法律は、「4.出資法」「7.利息制限法」「17.貸金業法」の3つになります。これは難しいと思います。パッと答えが出てこないでしょう。
ちゃんと勉強してて知ってたら問題なしですが知らなかった場合に予想を立てていきます。
「4.出資法」と「7.利息制限法」は同じ仲間として、利率は段階的に引き下げられていることは有名で歴史的に長そうな気がしますので、[ キ ] にはどちらかが入り、新しい法律は「17.貸金業法」という予測を立ててみます。[ キ ] にどちらが入るかですが、「4.出資法」は消費者には仲間はずれのような気がしますし「7.利息制限法」に含まれると考えて、「7.利息制限法」かなと思いましたが、この考えは誤りでした。1983年(昭和58)にサラ金二法といわれる「4.出資法」が改正され、「17.貸金業法」が制定されています。両方正解は難しいかもしれませんね。
ということで、新たに制定された[ カ ] は「17.貸金業法」が正解で、改正された[ キ ] は「4.出資法」となります。

「消費生活アドバイザー受験合格対策」では、歴史の中の「クレジット・消費者金融のトラブル」の項目に書かれているほか、法律知識の「消費者金融に関する法」の項目に新しい貸金業法についてまとめられています。

解答一覧

ア→11、イ→6、ウ→18、エ→12、オ→5、カ→17、キ→4